水盛りと遣り方
- HIROSHIMACHIDA
- 2015年10月2日
- 読了時間: 2分

まずは基礎から。
解体した廊下部分をさらに南へ3尺分外へ拡張し、トイレの基礎を作る。
さらに脱衣所、風呂場へとつながるように基礎を打つ。
全ての平行を測るために、まずは杭を打ち、水盛りをして印をつける。
タンクに水を入れて、透明チューブを突っ込み、水を吸ってタンクの水面と同じ高さにする。

杭を打ったところに、水糸という糸を張って、目印にしていく。
杭や板が動いたらあかんのに、これとか全然固定できてへんし、ゆるゆる。

この基礎の水平と直角を出し、位置を決める作業を遣り方という。
しかしながら、遣り方のやり方がわかりまへん(-_-;)
もう何回やったか。
まず杭の打ち方が甘いために、糸を張ったらグラつくとか、ケチで廃材を利用したために、
かつ釘抜きしてないから、突き出てる釘に引っかかって、杭がこけるとか。
直角も全然だされへんし。
だいいち元にする家が傾いたり、ねじれてたりで。
見よう見まねでやると大変なことになります。
何を根拠に、初心者でも出来るって自分で思ったのか。

まあとりあえず、遣り方に沿って穴を掘って基礎になる石を埋める。

穴に小石を敷き詰める。
しかし、この穴が浅い。
またまたやり直しで、深く掘って、小石をたくさん詰めなおす。

で、基礎となる石を埋めてコンクリートで固める。
家の基礎の構造が石場立てという、石の上に家を建てている伝統構法なのでそれに合わせる。
そこを新たな部分だけ、布基礎やベタ基礎なんかでコンクリートでガチガチに固めちゃうと、
万が一の揺れのときに、石場で逃がした力をガチガチの部分でまともに受けるから、
そこだけ倒壊すると予想した。
後で耐震構造の専門家にも相談したけど、おおむね見解は同じでした。
素人考えも恐るべし。
というか、昔の人々はその辺も経験的にわかってたんやね。
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